01 / OCEAN
生態系を土台に
健全な海は、経済活動が続くための基盤。生物多様性や生息地への影響を確かめます。

ブルーエコノミーとブルーカーボンを、基礎から実践まで。
海藻を育てる。漁業を続ける。沿岸の自然を守る。各地で進む取り組みを、仕組みや研究の根拠から見ていきます。何が分かり、何がまだ課題なのか。気になるテーマから読み進めてください。
ブルーエコノミーとは
海の生態系を健全に保ちながら、経済活動と人々の暮らしを持続可能にする考え方です。漁業から観光、エネルギーまで、海と関わる営みを、自然の限界と地域の生活の両面から見つめます。
世界銀行はブルーエコノミーを、海洋生態系の健全性を保ちながら、経済成長、暮らしの向上、雇用創出のために海洋資源を持続的に利用する考え方として示しています。 World Bank — PROBLUE & the Blue Economy
NOAAはブルーカーボンを、海洋・沿岸の生態系が取り込み、蓄える炭素と説明しています。 NOAA — What is blue carbon?
ブルーエコノミーが海と関わる経済・暮らし全体を扱うのに対し、ブルーカーボンは沿岸生態系の保全と気候対策に関わる一つのテーマです。
海に関わる産業なら、すべて持続可能というわけではありません。何を増やすかと同じくらい、何を守り、誰と決めるかが重要です。
定義の参考:世界銀行01 / OCEAN
健全な海は、経済活動が続くための基盤。生物多様性や生息地への影響を確かめます。
02 / PEOPLE
沿岸の住民や小規模漁業者、先住民族など、海に関わる人々の知恵と意思決定への参加を大切にします。
03 / EVIDENCE
期待される効果とリスクをともに示し、観測と対話を通じて判断を更新します。

海に関わる仕事と暮らし
6つの分野について、主な取り組みと検討すべき課題をまとめました。各分野の資料も読めます。
資源の状態や生態系に配慮した漁業・養殖は、食と暮らしを支える可能性があります。
漁獲・養殖による生息地への影響と、地域の食料供給・収入への貢献。
洋上風力などは、低炭素化に向けた選択肢です。立地と計画には海域の利用者との調整が欠かせません。
生物・漁業・航行への影響と、地域への利益還元。
マングローブ、塩性湿地、海草藻場の保全・再生は、炭素を土壌に蓄え、生物のすみかや沿岸の暮らしも支えます。海藻などの長期貯留は研究途上です。
炭素の貯留期間と追加性、生物多様性、地域の権利。
海辺の体験や観光は、地域の文化を伝え、収入を生み出す機会になり得ます。
水利用や廃棄物、生態系への負担、住民の生活への影響。
観測データ、科学、地域に蓄積された知識を結ぶことで、海の変化への理解を深められます。
データを利用できる人の範囲、観測の不足、不確実性の伝え方。
海を利用する権利や利益の分配を話し合うことは、持続可能性を支える大切な土台です。
意思決定への参加機会、利益と負担の分配、発言しにくい立場への配慮。
読むきっかけ
食べるもの、訪れる場所、地域の声。身近な選択が海とどうつながるかを考える。
食と海のつながりへ観測データと地域の知識を結びつけ、まだ分からないことも共有する。
海を知る方法へ事業性に加えて、生態系への影響と利益の分配を判断の軸にする。
公平な意思決定へ
持続可能な漁業・養殖と、水産食料システムの転換。
生態系の健全性と、経済・暮らしを結ぶ定義。
自然と社会の両面から、持続可能な海洋経済を考える。
小規模漁業と人権、食料安全保障のための指針。
持続可能な発展のために、海洋科学と社会をつなぐ枠組み。
沿岸ブルーカーボンの科学的知見と、海の気候リスク。
海洋経済の規模、産業、環境圧力を共通の定義で捉える。
公海の生物多様性、利益配分、環境影響評価を扱う国際協定。
海の取り組みを知るとき、期待される効果だけでなく、その根拠や課題も知りたい。「海の現在地」は、そんな読者のための情報サイトです。国際機関、大学、活動主体の資料をもとに、ブルーエコノミーとブルーカーボンの基礎・実践・研究を日本語・英語・スペイン語・フランス語・中国語・ドイツ語で紹介します。
運営:株式会社ももちどり。お問い合わせ窓口は確認・掲載準備中です。
紹介機関との提携・推薦を意味しません。情報が不足する点や見解の違いも示し、確認できた範囲と日付を記録します。地域固有の判断には、地域の知識と最新の調査が必要です。
編集更新:2026年9月26日